№037 ツール・ド・インドネシア第7ステージ

Stage7 Malang-Jember 181km
第6ステージ終了後、病院で点滴が始まったのは午後5時半。ようやく点滴が終了したのは日付の変った午前2時半。同じ部屋には飯島に福島兄弟がいる。そして晩には廣瀬も担ぎ込まれた・・・日本人はすべて体調を崩してしまった。昨夜の食事なのか・・・
午前3時前、俺はスタッフに迎えに来てもらいホテルに戻る。そのまま下痢と悪寒は続き朝を迎える。
とりあえずバイクには跨った。オフィシャルスタートまでのパレード区間、既に脚が動かない。一体何キロ俺は集団に着いていけるのか。イメージがまったく湧かない。
レースはリーダーになったジャイアントがコントロール開始。今日は110キロほどのレース。これを乗り切れば、と希望を持って走る。常にからは熱っぽく、ときおり激しい腹痛がやってくる。そして全身を悪寒が襲う。俺は集団の後方で一番風を受けない位置を探しながら「あと1キロ、あと1キロ」と祈る気持ちで走った。

途中回復した飯島から「前に上がってきて一緒に走ってください!風除けになってください!後ろにいてもきついんだから、前で仕事してください!!」と激怒される。しかし何も出来ない。本当にただ走ることも精一杯だ。申し訳ないと感じるが何も出来ない・・・

ゴール後、呼吸が出来ない。おなかが恐ろしいほど腫れている。ほとんど意識のないままホテルに辿り着いた。
明日は良くなるのか・・・

区間成績
1位アブドゥーラ(ビンタン・クランッガンサイクリングクラブ)
2位セティアワン(カスタムス・サイクリングチーム)
3位ヌグラハ(ドドル・ガルート・ピクニックサイクリングチーム)
46位飯島+2分17秒
63位三船雅彦+2分17秒
70位廣瀬+2分17秒

総合成績
1位マッキャン(ジャイアント)
2位ジャディシュキン(ポリゴン・スウィートナイス)+2分44秒
3位ロイド(ジャイアント)+2分57秒
4位飯島+4分16秒
14位廣瀬+17分48秒
41位三船雅彦+1時間3分13秒
スプリント賞
1位アブドゥーラ(ビンタン・クランッガンサイクリングクラブ)18ポイント
2位コウデントソフ(グリーンフィールド・フレッシュミルク)15ポイント
3位セティアワン(カスタムス・サイクリングチーム)15ポイント
4位三船雅彦11ポイント