潤・01 '07 De Ronde van Vlaanderen

2007年、今年のフランドル最大の焦点はボーネンが3連覇を達成するのか否か、ということだった。 レースは後半ミュールのあるヘラールスベルゲンの街まではほぼ完璧にクイックステップがコントロールしていた、ように見えた。 そこでボーネンが毎年、そして前…

№048 '07ツール・ド・熊野後編

ツール・ド・熊野の第2ステージは、日本のロードレースでもっとも過酷な山岳コースとも言っても過言ではないだろう。 過去には登りで遅れるも下りで挽回し、奇跡的にラスト10キロを切って優勝を争うグループに追いついたこともある。とにかく勝負は最後まであ…

№047 '07ツール・ド・熊野前編

ロードレースの魅力、俺の中では誰がなんと言おうと一般公道で行うことだ。 サーキットレースも悪くない。でもロードレースである以上、一般公道のほうが断然楽しいし、一般公道でしかない路面の状況変化など、それに対応した能力を問われるのも事実だ。

№046 春のリッツクリテリウム

実業団カップ翌日、地元とも言える滋賀県草津市でリッツクリテリウムが開催。チームからは日置と俺の2名がエントリーした。 マルコポーロはじめ何人かの選手は昨日の実業団カップにも出走し2日連続のレースとなった。 序盤からスピードを上げて毎周回設定さ…

№045 '07Jツアー第1戦「実業団カップ」

Jツアーの第1戦「実業団カップ」が4月28日に群馬サイクルスポーツセンターで開催された。 例年だと東日本実業団が行われるのだが、今年は新たなレースとしての各付けとなった。と言っても群馬で行われるレースと言うことに作戦も何も変わりはない。レースに向…

№044 '07舞洲クリテリウム

昨年優勝した舞洲クリテリウムに今年も優勝を狙って参加した。 実業団レースに併催で行われるクリテリウムのエリートカテゴリー。俺自身がレースを繰り返して体を作っていくタイプなので、どうしてもレースに走りたい。そのためにほとんどレースが開催されな…

№002 スクープ?

スクープ!時期投入バイクか!! ツール・ド・八ヶ岳会場にて極秘裏に撮影されたはずの写真が、どういうルートか流通してしまったようだ。 一緒に参加したチームメートのH瀬選手の仕業なのか、同じく招待選手で参加していたナショナルチームのM浦監督なの…

№043 '07シマノもてぎロード

昨年優勝した茂木ロード。今年はディフェンディングチャンピオンとしての出場となった。 今月末に始まる実業団レースまでは、格付けだけで言うと重要なレースではないが、昨年優勝することが出来なかったマトリックスの一員として指揮を取る立場としては、こ…

№042 '07西日本チャレンジ〜シーズン開幕戦〜

2007年の国内シーズンが開幕した。 西日本チャレンジ。広島森林公園で行われるこのレースは、例年天候にあまり恵まれないレース。そのせいか俺のイメージはベルギーのヘットフォルク。今年は晴天だったが気温はあまり上がらず、厳しいレースには違いなかった…

№041 アジア選手権 個人ロード

2006アジア選手権(マレーシア) 個人ロード 173km アジアで最も強い男を決めるアジア選手権個人ロード。3日前のチームロードでは思いのほか消耗してしまい、自分が考えている以上に回復しているイメージがない。多分それはインドネシアでの体調不良を押して完…

№040 アジア選手権 チームロード

2006アジア選手権(マレーシア) チームロード 90km今シーズンの中で、結果を狙っていきたいレースの一つがこのアジア選手権(マレーシア)だった。選手をしている以上は「日の丸」を着用することに俺は特別の気持ちを持っている。 日の丸を背負うと言うことは生半…

№001 予想GUY(外)です

先日花園高校のコーチで練習していたときの話。 学校の横にある妙心寺で、記念写真を撮っていたどこかの女子高生に練習している俺たちは手を振られた。そのとき彼女達が俺に発した言葉 「ハロ〜〜〜ッ!!」 サングラスもしていない俺は、またもや外人に間違え…

№039 ツール・ド・インドネシア第9ステージ

Stage9 Banyuwangi-Kuta 147.0km 第8ステージ終了地点、そこはジャワ島からバリ島へと続く楽園のような景色。 最終ステージを前にして心身ともに疲れきった状態の俺には、海岸で見た朝日はこの上ないリフレッシュメントとなり、やる気を充填してくれた。最終…

№038 ツール・ド・インドネシア第8ステージ

Stage8 Jember-Banyuwangi 111.6km 第7ステージ後、意識が遠のいていって、ホテルに着くなりそのままトイレへ直行。点滴や薬を投与されたものの、まだ腸内には菌が残っている。それがレース中の抵抗力のない身体で繁殖しているのだろう。レース中盤からほと…

№037 ツール・ド・インドネシア第7ステージ

Stage7 Malang-Jember 181km 第6ステージ終了後、病院で点滴が始まったのは午後5時半。ようやく点滴が終了したのは日付の変った午前2時半。同じ部屋には飯島に福島兄弟がいる。そして晩には廣瀬も担ぎ込まれた・・・日本人はすべて体調を崩してしまった。昨夜の…

№015 DEKKERと言う男

ラボバンクのエリック・デッケルが寂しい引退となってしまった。 エリックには昔から何か縁がある選手。 俺は87年に高校卒業と同時にオランダへ渡欧。当時ホームステイしていたのは「スケート」「コガミヤタ」「サッカー」で有名なヘーレンフェーンと言う北の街。フ…

№036 ツール・ド・インドネシア第6ステージ

Stage6 Madiun-malang 183.6km 第6ステージは序盤こそ平坦だが、後半は厳しい登りが待ち構えている。後半までどうやってレースを動かしていくのか・・・他チームからの総攻撃は必至である。朝食を食べようとレストランに入った瞬間、香辛料の香りで俺はいきなり…

№035 ツール・ド・インドネシア第5ステージ

Stage 5 Solo-Madiun 108.9km 総合リーダー、山岳賞リーダー、スプリント賞リーダー、そしてチーム総合1位・・・すべての賞を確保している。 俺の考えはいつもネガティブから入っているかも知れない。 1チーム5人と言うことを考えると俺は少し「やりすぎ」じゃな…

№034 ツール・ド・インドネシア第4ステージ

Stage 4 Purwokerto-Solo 245.1km 第4ステージはおよそ250キロもの長丁場。それはUCIのレギュレーションを本当にクリアーしているのかも不明だ。 俺が欧州で走っていた頃、UCIレギュレーションではクラッシックレースは200キロで誤差が10%以内。ただしパリ…

№033 ツール・ド・インドネシア第3ステージ

Stage3 Cirebon-Purwokerto 187.3km 今大会最初の山岳賞設定のあるステージ。186キロのステージで146キロ地点に山岳賞がある。およそ14キロほどで600mアップ。プロフィールだけを見ているとそれほどきついものじゃない。明日の250キロステージで1400m越えを2…

№032 ツール・ド・インドネシア第2ステージ

Stage2 Bandung〜Cirebon 133.1km。 山岳ポイントが設定されていない登りがひとつある。コースプロフィールを見るとおよそ200mほどの高低差だ。ひとまずは登りを越えてポイント賞争い、そして区間などを冷静にみていきたい。

№031 ツール・ド・インドネシア第1ステージ

Stage1 Jakarta Criterium 54.6km ナショナルチームに抜擢されインドネシアの地に降り立った。ツール・ド・インドネシア(UCIカテゴリー2-2)に出場するためだ。そしてこのステージレース後に一時帰国し、そのままマレーシアで開催されるアジア選手権に出場する…

№030 実業団クリテリウムin白浜

今年から始まったJツアーシリーズ。現在真理がリーダージャージに袖を通している。チームとしてはなんとか真理に総合優勝をしてもらうべく全力で働いている。 シーズンも残り半分を切っているし、そろそろポイントを考えた動きをしっかりとしていかなければ…

№029 丸岡ロード

去年優勝した丸岡ロード。もちろん今年も俺は勝ちを狙いたい。ただ今年は去年と少し違う立場に置かれている。それは8月の終わりからナショナルチームに選抜され、ツール・ド・インドネシア、そしてアジア選手権代表になったことで、俺は丸岡のレース前に高強度…

№028 実業団in石川ロード

全日本選手権のあと、いくつか気分転換的なレースを走ってきた。 西日本実業団トラックや宮田工業㈱主催のマウンテンバイクレース。これはあくまでコンディションを維持するための、俺にすればいわばレクレーション的な感覚だった。そしてその感覚からレース…

№027 全日本選手権ロード

全日本選手権ロード。それは名のごとく日本人で最も強い選手を決める大会。この大会は消化試合のように考えたくない。走るからには一番を目指した戦いたい。そういうレースだ。 今まで何度となく出場したが、まだこの大会では優勝者リストに名を残していない…

№026 西日本実業団ロード

今年目標としているレースは5レース。最初のレースが全日本選手権だ。 今年は元旦からいきなりのアクシデントで、自分でもスロースタートとなった。一体どこに自分のピークを持ってくるのか?それこそ極端な話だが今年はそのまま来期以降への以降シーズンで…

№025 3daysサイクルロード熊野 第3ステージ

熊野最終ステージ。今年は久しぶりに鯨の町太地町の周回コースだ。 アップダウンに富み、レースをコントロールすることが難しいコースだ。 チームのミーティングで真理のリーダージャージを守るのにどうするのか。津末は前日に体調不良で今日はレースを出走…

№024 3daysサイクルロード熊野 第2ステージ

熊野第2ステージ。名物の千枚田、そして札立峠が待ち構える。 天候は悪く、下りはどうなっているのか想像がつかない。特に札立峠は路面状況はただでさえ悪く、普通に藻が生えている区間もある。油断して下っていると取り返しのつかないことになる危険もある…

№014 デンマーク遠征

(2001年 GPミット・バンクより) 5月第1週めの週末、デンマークのレースに出場する事になった。 デンマークまで車で移動。ベルギーのアパートから実に9時間半。チームカーに座っているだけでもかなり消耗する。デンマークってこんなに遠かったんだ!と実感した…