Massa's Legend

№015 DEKKERと言う男

ラボバンクのエリック・デッケルが寂しい引退となってしまった。 エリックには昔から何か縁がある選手。 俺は87年に高校卒業と同時にオランダへ渡欧。当時ホームステイしていたのは「スケート」「コガミヤタ」「サッカー」で有名なヘーレンフェーンと言う北の街。フ…

№014 デンマーク遠征

(2001年 GPミット・バンクより) 5月第1週めの週末、デンマークのレースに出場する事になった。 デンマークまで車で移動。ベルギーのアパートから実に9時間半。チームカーに座っているだけでもかなり消耗する。デンマークってこんなに遠かったんだ!と実感した…

№013 シーズン最後のレース

2002年「プッテ・カペーレン」より 今シーズン、ヨーロッパでの最後のロードレースとなるのは「プッテ・カペーレン(ベルギー・1-3・177キロ)」。このレースはベルギーで行われる最終レースだ。 (ちなみにレースはベルギーとオランダの国境がスタート&ゴールで、周…

№012 エースとして

2001年9月「Omloop Van het Houtland」(Belgium/UCI1-5)より例年秋になるとコンディションが上向きになる。春にピークを持ってこようが、夏にすこぶる調子がよかろうが、俺は8月のカレンダーをめくった途端にコンディションが良くなるのだ。 今年の9月は例年以…

№011 ツール・ド・ベルギー後編

2002年ツール・ド・ベルギーより 第3ステージ、メッヘレン(Mechelen)からビルゼン(Bilzen)へと向かう220キロの長丁場。後半はまるで”ミニ”アムステルゴールドレースとも言えるようなアップダウンの繰り返し。 リーダージャージのヴァスカンプ(バタヴァス)と2位…

№010 ツール・ド・ベルギー前編

2002年ツール・ド・ベルギーより 日本人の多くの選手がツアー・オブ・ジャパンをピークのひとつと考えるのと同じく、ベルギー人選手の多くはツール・ド・ベルギーに対して特別な意味を持っている。 所属するランドバウクレジット・コルナゴも同じ。 しかし今回…

№009 今シーズン初レース

〜2002年「クールネ〜ブリュッセル〜クールネ」より〜 ようやく今シーズンの初レースにこぎつけた。3月3日の「クールネ〜ブリュッセル〜クールネ」である、。去年より1ヶ月遅いシーズンインだ。 いくらトレーニングで走り込んでも、レースの強度や距離とは比べ…

№008 フレッシュ・ワローニュ2001

過去7年間のプロ生活で、ベルギーで行われる主要レースはほぼすべてに出場した。残るはただひとつフレッシュ・ワローニュだけだ。 フレッシュ・ワローニュとリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ(以下LBL)の2レースはベルギーでもワローニュ地方で行われ…

№007 UCIポイント獲得 後編

2001年4月 Schelde Prijs(Belgium/1-1) 集団の前ではチームメートのファンハックが執拗なほどにアタック。これも俺がなかなか集団に戻れない原因だ。「何でこんなところで、こんな試練を受けなければならないんだ?簡単にポイントを取れる奴らはいとも簡単…

№006 UCIポイント獲得 前編

2001年4月 Schelde Prijs(Belgium/1-1) 俺が今シーズン始めに狙っているレースのひとつと考えていた「シュヘルデ・プレイス」。カテゴリー・1−1のセミクラッシックレースだ。 エースをサポートして走っている以上、俺たちがUCIポイントを獲得するの…

№005 天国から地獄へ 後編

〜'02 GPエリックブルーキンクより〜 第2ステージ、昨日のゴール地点がスタート&ゴール。190キロほどだ。 コースはアルデンヌ丘陵地を横切るもので、国境を越えてベルギーへと入っていく。

№004 天国から地獄へ 前編

'02GPエリック・ブルーキンク 今年から始まったステージレース「GPエリック・ブルーキンク」 3日間に渡ってオランダ南部・ベルギー北部を走る。

№003 '99フランドル一周 後編

NOKERE郊外にある石畳の長い通り。そこから小さなこぶのような登りが始まる。これがフランドル一周の最初の丘だ。

№002 '99フランドル一周 前編

99年、フランドル一周に日本人として初めて出場した・・・ それはベルギーのワールドカップに、ベルギーのチームで外人が出場するということで(それもアジア人として初めて)大きなプレッシャーがのしかかっていた。

№001 プロローグ〜はじめに〜

14歳で初めてロードレースを走ってから早いもので20年以上が過ぎた。