2006-01-01から1年間の記事一覧

№012 エースとして

2001年9月「Omloop Van het Houtland」(Belgium/UCI1-5)より例年秋になるとコンディションが上向きになる。春にピークを持ってこようが、夏にすこぶる調子がよかろうが、俺は8月のカレンダーをめくった途端にコンディションが良くなるのだ。 今年の9月は例年以…

№017 勝つことの難しさ

2006年3月21日 けいはんなサイクルレース(京都府精華町) 今年3戦目のレースとなるのは、俺にとっては地元のレースとも言える「けいはんなサイクルレース」。このレースは2年前までは秋に開催されており、今年からは会場をけいはんなのメインの通りである「精華…

№16 シーズン本格的な開幕

2006年3月19日 西日本チャレンジサイクルロード シーズン開幕を告げる西日本チャレンジサイクルロード(以下西チャレ) 数年前までは修善寺で行われるチャンレジサイクルロードレースがシーズン開幕レースだったが、近頃は完全に西チャレが開幕レースとなった…

№011 ツール・ド・ベルギー後編

2002年ツール・ド・ベルギーより 第3ステージ、メッヘレン(Mechelen)からビルゼン(Bilzen)へと向かう220キロの長丁場。後半はまるで”ミニ”アムステルゴールドレースとも言えるようなアップダウンの繰り返し。 リーダージャージのヴァスカンプ(バタヴァス)と2位…

№010 ツール・ド・ベルギー前編

2002年ツール・ド・ベルギーより 日本人の多くの選手がツアー・オブ・ジャパンをピークのひとつと考えるのと同じく、ベルギー人選手の多くはツール・ド・ベルギーに対して特別な意味を持っている。 所属するランドバウクレジット・コルナゴも同じ。 しかし今回…

№015 05-06関西シクロクロス第7戦

元旦早々ツアー・オブ・サウスチャイナシーでの落車は、果たしてそんな悪夢が本当に起こるのか?というほど、タイミングの悪いものだった。 今までの落車を振り返っても、これほどダメージを受けたのは2002年の肩甲骨骨折以来。確かにこれほど長く選手生活をし…

№014 Tour of South China Sea第7ステージ

珠海でのクリテリウムは、海岸沿いの大通りを二分割して往復するコース。ゴール地点はパイロンを立てているだけ。他の区間は横風だと道いっぱいに広がってもいいということか・・・ 今まで参加したサウスチャイナシー中、今大会が最もオルガナイズドされていな…

№009 今シーズン初レース

〜2002年「クールネ〜ブリュッセル〜クールネ」より〜 ようやく今シーズンの初レースにこぎつけた。3月3日の「クールネ〜ブリュッセル〜クールネ」である、。去年より1ヶ月遅いシーズンインだ。 いくらトレーニングで走り込んでも、レースの強度や距離とは比べ…

№013 Tour of South China Sea第6ステージ

今日のコース、よくぞこんなへんてこりんなコースを考えたもんだと、頭をひねるようなコースマップ。クリテリウムなんだけどスタートとゴール地点が通りの反対側で、周回板はスターと地点で出される。そしてゴール地点はゴールでのみ使用、周回中は通らない…

№008 フレッシュ・ワローニュ2001

過去7年間のプロ生活で、ベルギーで行われる主要レースはほぼすべてに出場した。残るはただひとつフレッシュ・ワローニュだけだ。 フレッシュ・ワローニュとリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ(以下LBL)の2レースはベルギーでもワローニュ地方で行われ…

№012 Tour of South China Sea第5ステージ

レースも5日目。今日は登りゴールで総合を狙う選手には最終ステージの登りステージでの展開を予測するための、非常に大事なステージとなるだろう。 序盤からポイント賞を狙う選手、そして総合で一発逆転を狙う選手が動き、集団は香港がコントロール。しかし…

№011 Tour of South China Sea第4ステージ

香港チームの強さと、それに対抗するチームとの戦力差ばかりが目に付く今回のツアー。レースも中盤の4日目に突入した。 香港チームの底力はどの程度なのか? 今日のコースはコーナーのない、オーバルコースの周回。ゴール前に300mほどの緩い登りがある以外、…

№010 Tour of South China Sea第3ステージ

第3ステージはスタート時から雨と強風で、多くの選手からやる気を奪い取っていたはずだ。俺はまったく逆で、スタートから天気以上にレースを荒らし、そして自分へと流れを作るつもりでいた。

№004 お誕生日おめでとう 森高多美子

三船選手は1969年1月8日生まれ、今年37歳だ。事故や大ケガと隣り合わせのこの競技、「ここまで、よくぞご無事で」と単純にめでたい気持ちになる。しかし、見ている方はそれですんでも、当の本人は、ここにたどり着くまで並々ならぬ努力をしてきたはずだ。 …

№007 UCIポイント獲得 後編

2001年4月 Schelde Prijs(Belgium/1-1) 集団の前ではチームメートのファンハックが執拗なほどにアタック。これも俺がなかなか集団に戻れない原因だ。「何でこんなところで、こんな試練を受けなければならないんだ?簡単にポイントを取れる奴らはいとも簡単…